群馬県内において、POTEKAの可能性を検証しています
※深谷市は2016年3月まで
小型気象計を2km間隔で配置した超高密度観測網で、きめ細かに観測データを収集しています。
現在、群馬県・埼玉県を中心に約2km間隔で145カ所に小型気象計を設置し、POTEKA観測網の実証実験を行っています。観測された実測データは、ピンポイントでの気象情報の提供だけでなく、突風・竜巻の発生を捉え、地域のさまざまな気象特性を明らかにしています。
※伊勢崎市の場合:人口密度 約1400人/km2
2km間隔で設置したPOTEKAの場合=4400人に1台(1400×3.14で算出)
17km間隔で設置されているアメダス=32万人に1台(1400×8.5×8.5×3.14で算出)
突風・竜巻の早期検知局所的な気象変化をとらえています
突風の発生を知らせるダウンバースト現象をとらえることに成功
POTEKAは観測地点での気温の急低下をとらえることで、突風や竜巻発生のサインとなるダウンバースト現象をいち早く検知することが可能です。2013年8月のデータでは、突風被害のあった地域に沿って、急激な気温低下(12分間でマイナス14℃)や気圧の急上昇を観測。気象庁発表の突風経路と、POTEKAでの気象観測結果は一致しました。このようにきめ細かに観測を続けることで、局地的な気象変化をとらえ、突風や竜巻発生の早期検知を目指しています。
★ダウンバーストとは
積乱雲からの強い下降気流のこと。冷たい空気の固まりが落ちてきて地面にぶつかり同心円上に広がる現象です。暖かい空気との境界で突風を引き起こす可能性が高いといわれています。
竜巻の検知と予測の可能性について
気圧変化は、突風・竜巻のメカニズム解明に非常に有効な観測値です。POTEKAは2kmという範囲で細かな観測を行うことで、突風の元になった気圧急低下の場所と時刻を特定することに成功しました。2013年9月には、竜巻に伴って短時間で局所的に発生する低気圧を世界で初めて観測。このようなデータを蓄積することで、竜巻発生のメカニズムの解明に役立つことが期待されています。