RePaint The STARSMeisei Space Technology

宇宙の未来を塗り替える。
明星電気の宇宙技術は、その先へ挑み続ける。

Introduction

1954年。宇宙への第一歩が、未来を変えた。

1954年、日本初のロケットエンジンテストから始まった明星電気の宇宙への挑戦は、この瞬間も無限の空間を駆け巡り、知への探求を支え続けています。国内外の惑星探査プロジェクトへの参画、超小型衛星の開発、ロケット打ち上げのサポートなど、宇宙を舞台に明星電気の最先端技術は、活躍の場を拡げています。2024年、世界初のピンポイント着陸を成功した「小型月着陸実証機(SLIM)」では明星電気の航法カメラがその成功に貢献しました。私たちは世界で唯一の総合環境観測システムメーカーとして、これからも宇宙分野で未来への扉を開き続けていきます。

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プロダクト導入数

宇宙に飛び立った
明星電気のコンポーネント

70年にわたる明星電気の宇宙事業において、
日本初の人工衛星おおすみの搭載機器をはじめ
国内外の宇宙開発プロジェクトに参画し、
3,000を超えるコンポーネントが
宇宙にその軌跡を刻み続けています。

  • Space Probe

    宇宙探査

    小型月着陸実証機(SLIM)搭載機器

    小型月着陸実証機(SLIM)搭載の3機器を当社が担当しました。世界初のピンポイント着陸における画像照合航法では眼の役割として「航法カメラ」が貢献し、「マルチバンド分光カメラ」は月表面に露出している岩石の組成観測を行いました。

  • Space Station

    宇宙ステーション

    JEM自律移動型船内カメラ(Int-Ball)

    宇宙飛行士が国際宇宙ステーション日本実験棟(JEM)「きぼう」内で作業するときの手持ちカメラの準備、撮影等にかかる作業時間を軽減し効率的に行うために開発されたカメラです。JAXA筑波宇宙センターからの遠隔操作により、自律的に移動して静止画と動画の撮影ができます。

  • Gateway

    月周回有人拠点

    ダストモニタ(LVDM)

    月周回有人拠点(Gateway)への搭載を目指し、JAXAとダストモニタ(LVDM)の開発を進めています。
    Gateway初期段階の環境計測を目的とし、圧力センサを利用して、月周回軌道における宇宙塵および月面レゴリスの飛来状況を観測します。

  • Rocket

    ロケット

    イプシロンロケット搭載機器

    イプシロンロケットには、明星電気のロケット搭載カメラや姿勢制御に用いられるホットガスバルブ(HGV)モータコントローラ、電力シーケンス分配器(PSDB)が搭載されています。

Core Advantages

宇宙で“あたりまえに”機能するために。

Basic Technology

宇宙空間での稼働には、ハイレベルな耐環境性能が不可欠です。特殊な環境下で機器が正常に機能し続けるためには、耐振動や耐熱構造といった基礎的な技術はもちろん、厳密な検証を通じて、宇宙環境に耐えうるかを判断する必要があります。明星電気は研鑽を重ねた宇宙関連技術と充実した試験・検証設備で、その判断基準を支え、宇宙ミッションの成功に貢献しています。

  • 耐環境性能

    耐振動・衝撃、対放射線、電磁適合性など、過酷な宇宙環境でも使える耐環境性能を、豊富な実績とノウハウで実現します。

  • 設計・解析

    宇宙製品の開発に必要な設計から解析までの以下のプロセスを、自社だけで実施可能な体制を有しています。
    ●システム設計  ●電気設計
    ●構造設計  ●熱設計
    ●構造解析  ●熱解析

  • 試験環境設備

    宇宙を模擬した環境(高真空、冷暗黒)を地上で模擬し、耐環境性や熱設計、性能等の評価を行うことができる設備を明星電気は自社で保有しています。
    ●熱真空・熱平衡試験設備
    ●振動試験設備

  • 民生部品の転用

    明星電気は、自社の環境試験装置により部品の耐環境性を評価し、民生部品の宇宙開発への活用にも取り組んでいます。これにより開発期間の短縮やコストの削減を実現しています。

ワンストップで宇宙へ。

明星電気は、設計から保守までの一貫生産体制で宇宙観測機器を製造し、これまでに3,000を超えるコンポーネントを宇宙に送り出してきました。
宇宙開発の歴史とともに培ってきたノウハウと厳格な品質管理を通じ、信頼性の高い製品をこの先も提供し続けていきます。
明星電気はこれからも皆様のプロジェクトを全力でサポートいたします。

  • 設計・開発
  • 製造
  • 品質保証
  • 納入
  • 保守

Technology

01Camera Spectrometricカメラ・分光計技術

はやぶさ2搭載 近赤外線分光計NIRS3
小惑星リュウグウで含水鉱物の分布調査を実施
近赤外分光計(NIRS3)の初期観測結果
搭載衛星:はやぶさ2
SLIM搭載 マルチバンド分光カメラ(MBC)観測イメージ図
月面のカンラン石を含む岩の分光観測のミッションに貢献
SLIM搭載
マルチバンド分光カメラ(MBC)による月面の画像
SLIM搭載 航法カメラ(CAM)
画像照合航法に使用する月面を撮影しピンポイント着陸に貢献
SLIM搭載 航法カメラ(CAM)による月面画像
月に隠れていた地球が見えてくる「地球の出」:「かぐや」搭載ハイビジョンカメラで撮影
ロケット搭載カメラ
H-ⅡA、H-ⅡBロケットに搭載されたカメラ
ロケット搭載カメラ
H-ⅡAロケットから固体ロケットブースターの分離を撮影
SLATS搭載 小型高分解能光学センサ SHIROP
超低高度軌道からGSD1m以下の高分解能観測が可能
SHIROP撮影 東京都千代田区周辺

月面へのピンポイント着陸を実現させた、MEISEIの“眼”

可視領域カメラ技術

地球や小惑星の実映像を報道などで見た際に、まるで自分の眼で見ているような感覚を覚えた方も多いと思います。このような映像を捉えるのが、人間の目で見える光(可視光)を利用して画像や映像を記録する可視領域カメラです。明星電気の「SLIM航法カメラ」は、月面という特殊な環境下においても、クレーター(月面)を正確に捉え、画像照合航法によるピンポイントでの月面着陸の成功を支えました。また、はやぶさ2のDCAM3は小惑星リュウグウからの噴出物が拡がっていく様子を、月周回衛星かぐやでは月の地平線から地球が現れる「地球の出」の映像をハイビジョンカメラで捉えました。明星電気のカメラは人工衛星と研究者の眼の役割を果たしたのです。

分光カメラ技術

分光カメラは特定の波長のデータを撮影することが可能です。明星電気では特定の波長帯を撮影するオーダーメイドの分光カメラの開発を行っています。例えば「SLIMマルチバンド分光カメラ」は月のカンラン石の組成を調べるため750nmから1,650nmまでの波長帯を10バンド、10mの距離で0.13cm/pixelの高解像度で観測しました。はやぶさ2では太陽系形成時に存在していた水を調査する近赤外線分光計、HERAでは小惑星の熱物性等を把握するTIRIという熱赤外カメラ、LUPEXでは月の極域の水資源調査をするALISという近赤外分光計を開発してきました。取得される貴重なデータは、国内外の研究者により分析・解析され、宇宙の科学探査に大きく貢献しています。

Go Next

新たな宇宙探査へ。
明星電気の眼で惑星の謎の解明に貢献し続ける。

明星電気はこれからも宇宙の謎を紐解くために、さまざまなミッション機器の開発にチャレンジします。たとえば、月面探査、月面開拓に貢献するカメラの開発へ。より鮮明に、そしてより正確に。今まで培ってきたノウハウを活かしこれからも私たちは宇宙のさまざまな現象を映像や波長で捉える技術を磨き続けます。

Result
搭載実績
  • Project : Slim小型月着陸実証機(SLIM)

    2024年1月に世界初となるピンポイント着陸(月面軟着陸)に成功。マルチバンド分光カメラによる分光観測は当初の予定を上回る10個の岩石に対して実施しました。月面での過酷な環境を耐えて3回の越夜に成功した後、同年8月に月面での運用を終了。

  • Project : hayabusa 2小惑星探査機「はやぶさ2」

    2019年小惑星リュウグウへのタッチダウンを成功させ、リュウグウ表面のサンプルを採取、2020年12月に地球での回収に成功しました。現在「拡張ミッション」に移行し、2026年に小惑星2001CC21、2031年に小惑星1998KY26の観測等を予定しています。

Custom-made

共同開発やオーダーメイド、カスタマイズのご相談も承ります。

プロジェクトなどに応じて、過酷な宇宙環境下でも計測できるさまざまな波長帯域に合わせた分光カメラの設計・製作が可能です。また、目的に合わせて、共同開発やカスタマイズなどのご相談も承ります。
まずは下記フォームより、ご相談ください。

お問い合わせはこちら

Technology

02Particle Measurement粒子計測技術

準天頂衛星システム (QZSS) 搭載
軽粒子観測装置 (LPT)
準天頂衛星システム (QZSS) 搭載
LPT リアルタイムグラフ
ジオスペース探査衛星(ERG)搭載
超高エネルギー電子観測装置(XEP)
水星磁気圏探査機「みお」(MMO)搭載
水星イオン質量分析器(MSA)
水星磁気圏探査機「みお」(MMO)搭載
水星ダスト計測器(MDM)
国際宇宙ステーション (ISS) 搭載
宇宙放射線リアルタイムモニタ装置(PS-TEPC)
温室効果ガス観測技術衛星 (GOSAT) 搭載
軽粒子観測装置 (LPT)
温室効果ガス観測技術衛星 (GOSAT) 搭載
軽粒子観測装置 (LPT) で計測したリアルタイムグラフ

宇宙科学の最前線で 粒子観測技術は 重要な役割を担っている

silicon sensor シリコンセンサ

シリコンの半導体特性を活用して
宇宙空間の電子・陽子を計測する。

シリコンセンサは、シリコン半導体を用いた放射線検出器です。
シリコンの持つ半導体特性を活用し、アルファ粒子、ベータ粒子、ガンマ線、X線等の放射線がシリコンに入射した際に生成される電荷を検出し、宇宙空間の粒子エネルギーを計測します。

proportional counter 比例計数管

ガス充填型検出器の一種。
放射線エネルギーに比例した電気信号を計測する。

金属の筒の中にガスを封入し、内部のDrift PlaneとShaping frameに適切な高電圧を印可し有感体積内に一様なドリフト電場を形成します。有感体積に荷電粒子が入射されると封入ガスを電離し秘跡に沿って電子雲が形成されます。ドリフト電場で下方向へ輸送されそのパターンを計測することで入射粒子の飛跡を3次元で計測しLET(=エネルギーデポジット)を精度よく計測します。

piezoelectric sensor 圧力センサ(PZT)

振動や圧力を電気信号に変換し
宇宙空間のダストを計測する。

圧力センサは圧力や振動が加わると電圧を生成するピエゾ電気効果を利用し、宇宙空間を浮遊するダストの濃度や粒径分布を計測します。ダストがセンサ表面に衝突することにより生じた振動や圧力を電気信号に変換し、その大きさや形状を分析します。

Micro-channel plate  マイクロチャンネルプレート(MCP)

飛行時間分析法(TOF:Time-Of-Flight)
を用いて入射粒子を計測する。

入射粒子に超薄膜カーボンを通過させ、通過時に発生する2次電子と入射粒子自体の検出時間から入射粒子速度を導き出します。導き出した速度と粒子の持つエネルギー速度により粒子の質量を計測します。

Scintillator & Photomultiplier Tube シンチレータと光電子増倍管

放射線を光でとらえるシンチレータと
光電子倍増管でエネルギーを計測する。

シンチレータは高エネルギーの放射線(γ線、X線、α線など)を吸収して発光する性質を持った物質です。その光を、入射窓、光電面(陰極)、集束電極、電子増倍部(ダイノード)、陽極から構成されている光電子増倍管に入射させ、信号計測することで高エネルギー粒子を計測します。

Go Next

夢の月面開発へ。明星電気の粒子計測技術で人類の宇宙開発の安全・安心を守る。

人類の夢であった月面開発は2030年以降に実現しようとしています。
将来人類が宇宙で安全・安心に活動するためには、宇宙空間から降り注ぐ放射線のモニタリングが不可欠です。
明星電気はこれまで培ってきた宇宙空間における粒子計測技術を通じて宇宙における人類の安全を見守り、宇宙開発に貢献していきます。

Result
搭載実績
  • Project : ISS国際宇宙ステーション(ISS)

    地上から約400km上空に建設された巨大な有人実験施設。1998年に宇宙での建設が始まり、2011年7月に完成しました。宇宙だけの特殊な環境を利用したさまざまな実験や研究を長期間行える場所を確保することを目的としており、現在もISSの中で宇宙飛行士たちが活躍しています。

    • 宇宙放射線リアルタイムモニタ装置(PS-TEPC)

      ISSが周回している高度400km前後の上空では、宇宙から放射線が降り注いでおり、宇宙での人の滞在期間はその放射線の被ばく線量により制限されます。PS-TEPCは宇宙からの放射線量をリアルタイムかつ正確に測定し、宇宙での長期滞在の実現に貢献します。

  • Project : QZSS準天頂衛星システム(QZSS)

    愛称は「みちびき」。日本およびアジア太平洋地域向けの衛星測位システム。地球の自転と同周期の人工衛星を利用することで特定地域向けの位置情報サービスを提供しています。
    2010年9月に初号機の打ち上げを実施。2017年に追加で3機打ち上げ、4機体制でシステムの運用を開始。現在6号機まで打ち上げられ、2025年度末までに7機体制での運用を予定しています。

    • 宇宙環境データ取得装置(SEDA)

      軽粒子観測装置センサ(LPT-S)、磁力計センサ(MAM-S)の2種類のセンサを持っており、衛星搭載装置の誤作動の評価や不具合時の原因究明に資するデータを取得するとともに、取得したデータを衛星設計に反映することを観測の目的としています。初号機、2号機、4号機に搭載されました。

  • Project : ERGジオスペース探査衛星(ERG)

    愛称は「あらせ」。地球近傍の放射線帯(ヴァン・アレン帯)における高エネルギー粒子の生成と消滅、磁気嵐の発達のメカニズム解明のための観測を目的としたジオスペース探査衛星です。2016年12月の打上げ以降、規模の異なる多数の宇宙嵐の放射線帯変動を観測することに成功しています。

    • 超高エネルギー電子観測装置(XEP)

      5枚の半導体センサと1個のシンチレータで構成されています。エネルギー計測において低エネルギー部は半導体センサにてエネルギー検出を行い、高エネルギー部はシンチレータを併用して検出します。放射線帯電子加速の現場であるジオスペース赤道面において粒子・電磁場・プラズマ波動の統合観測を実現し、宇宙嵐に伴うジオスペースの変動とそれに伴う相対論的電子生成のメカニズムを探ることを目的としています。

Custom-made

共同開発やオーダーメイド、カスタマイズのご相談も承ります。

お客様のプロジェクトの要求仕様に応じたオーダーメイド・量産の検討も可能です。
また、衛星とのインターフェース・打上げロケットの条件に合わせたカスタマイズなどのご相談も承ります。
まずは下記フォームより、ご相談ください。

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Technology

03Wireless technology無線技術

X バンド送信機(MTX-540X)
宇宙の高画質撮像コンテンツを高速回線でダウンロード可能に
「小型実証衛星4号機」にて実証予定 LEOMI
衛星MIMO技術等搭載
無線LAN 伝送軌道上実証(WLD)
宇宙ではじめて無線LAN通信に成功
WLDを構成するPM surface missionassy②と
ULC hole mission assy①
WLDにおいて「こうのとり」9号機搭載
カメラで撮影された国際宇宙ステーション画像

衛星―地上間および宇宙機器間の安定した通信を確立します

宇宙の厳しい環境下にも対応可能な通信機器を提供しています。

宇宙機の運用では耐久性が重要です。明星電気の無線通信システムは、宇宙空間での使用を考慮した高い耐久性能を持ち、安定した動作を実現しています。MIMO技術を採用し、通信効率を向上させる製品も提供しています。カメラやデータレコーダーの送信装置として利用でき、ミッションに必要なデータを確実に地球へ送信する柔軟なソリューションを提供します。明星電気の無線通信技術は、宇宙開発の多様なニーズに対応します。

MIMO(マイモ:multiple-input multiple-output)
無線通信において、送信機と受信機の双方が複数のアンテナで通信を行い、伝送容量を向上させるための技術。

Go Next

未来を変える衛星データを支える私たちの通信技術

近年、人工衛星の利用は飛躍的に増加しています。これらの衛星には、地球観測や気象データ収集を目的とした高性能なカメラやSAR(合成開口レーダー)センサが搭載され、地球環境の監視や災害対策、農業の効率化など、多岐にわたる分野で活用されています。これらの貴重で膨大なデータを地上で迅速に利用するためには、高速で信頼性の高い通信技術が不可欠です。また、リアルタイムでの情報収集や監視能力の強化を目的とした広帯域の電波受信装置のニーズが高まっています。明星電気はこうしたニーズに応えるべく、マルチバンドレシーバの開発に着手し、高速データ送信機や広帯域受信機の開発と提供をこれからも進めていきます。

Result
搭載実績
  • Project革新的衛星技術実証4号機

    大学や研究機関、民間企業等が開発した部品や機器、キューブサット等に宇宙実証の機会を提供する「革新的衛星技術実証プログラム」の4回目の実証機会です。小型実証衛星4号機(RAISE-4)にて、公募により選定された8つの部品・機器の実証テーマを軌道上で実証します。

    • LEOMI

      低軌道衛星MIMO/loT伝送装置LEOMIは、当社がNTTおよびJAXAから受注し開発した衛星搭載用無線機です。公募により選定された実証テーマの一つとして、920MHz帯の3チャネル同時受信とX帯の3チャネル同時送信機能を備え、衛星ブラインドビームフォーミング技術やマルチプロトコル一括復調技術、衛星MIMO技術の実証を行います。

  • Project : HTV9宇宙ステーション補給機9号機

    「こうのとり」(H-II Transfer Vehicle: HTV)は、日本が開発した無人宇宙船で、国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資輸送を目的としています。
    最大約6トンという世界最大級の補給能力を誇る「こうのとり」は、一度に複数の大型実験装置を搭載可能。これにより、ISSの運用を支える重要な役割を果たしています。

    • 無線LAN伝送軌道上実証(WLD)

      明星電気は、「こうのとり」9号機に搭載されたカメラシステムと無線LAN伝送装置を開発しました。このシステムは、PM surface mission assyとULC hole mission assyで構成され、宇宙機間での動画のリアルタイム伝送を実現しました。この技術は世界初の成功を収め、将来の自動ドッキング技術に重要な役割を果たします。

  • Project : SDS-4小型実証衛星4型

    小型実証衛星4型「SDS-4」は、新技術の宇宙実証を目的にH-IIAロケット21号機で打ち上げられました。ミッションには、AIS信号の衛星受信、平板型ヒートパイプでの熱制御実験、フランスの「THERME」を用いた太陽光吸収率のデータ収集、水晶発振式微小天秤(QCM)の動作実績取得が含まれています。

    • 1Mbps S バンド送信機

      Sband送受信機は、2GHz帯で地上との双方向通信を実現する通信機です。2-Wayドップラー機能により、送信周波数の制御が可能で、1Mbpsの高速通信を実現します。USB送信/QPSK送信やコヒーレント/インコヒーレントモードの切替が可能で、送受信機の状態を常時監視します。

Custom-made

共同開発やオーダーメイド、カスタマイズのご相談も承ります。

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また、衛星とのインターフェース・打上げロケットの条件に合わせたカスタマイズなどのご相談も承ります。
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Technology

04Control technology制御技術

イプシロンロケット・イプシロンSロケット搭載品
姿勢制御のためのSMSJ装置の制御を行うHGV駆動のモータコントローラ
JEM自律移動型船内カメラ(Int-Ball)
JEM船内可搬型ビデオカメラシステム実証2号機(Int-Ball2)
中型曝露実験アダプタ(i-SEEP2)

さまざまな宇宙機のモータ制御・通信制御を支える確かな技術

宇宙開発の基盤を支えている明星電気の制御技術

制御技術は、宇宙空間でのミッションを成功させるために欠かせない技術です。特に、ロケットの打ち上げや宇宙ステーション内での作業において、正確な姿勢制御が必要です。イプシロンロケットの姿勢制御に使用されるホットガスバルブ(HGV)やモータコントローラは、これらの精密な制御を実現するための重要な要素です。

宇宙での作業を効率化する革新技術、Int-BallとI-SEEP

JEM自律移動型船内カメラ(Int-Ball)は、宇宙飛行士の作業を効率化するために国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」で使用されるカメラです。このカメラは、自律的に移動し、静止画や動画を撮影することで、地上の管制センターとのコミュニケーションを支援します。
中型曝露実験アダプタ(I-SEEP)は、宇宙空間での実験装置の設置を容易にするためのアダプタで、50cm×70cm×35cmまでの装置を搭載可能です。これにより、さまざまな実験が可能となり、新技術の開発を促進します。

Go Next

宇宙開拓をドライブする制御技術を、革新的ローバやロボットへ

宇宙空間における制御技術は、今後もさらなる進化が期待されています。自律的な制御システムの発展により、より効率的で安全なミッションの遂行が可能になると考えられています。また、新たな技術の導入により、未知の領域での探査や資源利用が現実のものとなることが見込まれています。明星電気はこれからも高い信頼性の制御技術を提供することで、宇宙開発に貢献していきます。

Result
搭載実績
  • Project : KIBOU国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟(JEM)

    「きぼう」は国際宇宙ステーション (ISS) を構成する部位の1 つ。日本初となる有人宇宙実験施設で実験を行う「船内実験室」と「船外実験プラットフォーム」、実験装置の交換などを行う「ロボットアーム」の5つで構成されています。

    • JEM 自律移動型船内カメラ(Int-Ball)

      宇宙飛行士が国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟(JEM) 内で作業するときの手持ちカメラの準備、 撮影等にかかる作業時間を軽減し効率的に行うために開発されたカメラです。
      JAXA 筑波宇宙センターからの遠隔操作により、 自律的に移動して静止画と動画の撮影ができます。

    • 中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)

      中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)は複数の装置を搭載でき、その装置に実験や実証の環境を提供するアダプタです。確実な制御により宇宙空間での実験、実証を支えています。

  • Project : Epsilonイプシロンロケット

    イプシロンロケットは、JAXAとIHIエアロスペースが開発した小型人工衛星打ち上げ用固体燃料ロケット。日本の衛星打ち上げの自律性を担うロケットとして基幹ロケットに位置づけられています。

    • ホットガスバルブ(HGV)

      姿勢制御のためのSMSJ装置の制御を行うHGV駆動のモータコントローラは、ロケットが軌道投入される際の高精度なコントロールに成果を上げています。

    • 電力シーケンス分配器 PSDB

      PSDBは電池からの電力を各機器に効率的に分配する装置です。試験機では機械式リレーを使用していましたが、強化型では半導体リレーを採用。イプシロンロケットの第2段および第3段に搭載されるPSDBはさらに小型・軽量化され、6号機まで搭載されました。この改良により、ロケット全体の負担が軽減され、より効率的で信頼性の高い宇宙ミッションを実現しました。

Custom-made

共同開発やオーダーメイド、カスタマイズのご相談も承ります。

プロジェクトなどに応じて、過酷な宇宙環境下でも動作できるさまざまな制御系装置の設計・製作が可能です。また、目的に合わせて、共同開発やカスタマイズなどのご相談も承ります。
まずは下記フォームより、ご相談ください。

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